HOME > ニュースページ > 社会 > 詳細

警官が男性を射殺 真相を求めて市民が署名

2015年05月06日

【新唐人2015年05月06日】5月2日午後、黒龍江省の男性、徐純合さんが駅の待合室で警察官に射殺されました。警察は、徐さんが乗客の入場を阻み、警察官から拳銃を奪ったと発表しましたが、警察の言い分は不自然だとして、徹底調査を求める声が上がりました。

 

警察の発表によると、徐さんは待合室のセキュリティーチェックエリアで乗客の入場を阻み、5歳の子供を警察官に放り投げ、警察官から拳銃を奪ったため、警察官によって射殺されたそうです。

 

しかし徐さんの母親の説明はまったく違います。当時、徐さんは母親と幼い子供を連れ、改札を通っていましたが、なぜか警察官1人といさかいになり、警察官に射殺されたといいます。

 

ネットの情報によると、徐さんは心臓病の持病がある陳情者で、精神を病んだ妻がいます。82歳の母親もいるため、一家を養うために、3人の子供を連れ、各地で物乞いをしていました。

 

警察は防犯カメラの映像を公開していない上、捜査過程が不透明なので、5月5日、100人近い大陸の市民が、警察と第三者による共同調査を求めて、署名をしました。

 

署名の発起人の1人で、大陸の有名なネット民、屠夫(とふ)さんは、この件に関してすでに弁護士と相談したそうです。

 

有名なネット民 屠夫さん

「当局は徐さんの犯行を発表しましたが、なぜ防犯カメラの映像を公開しないのでしょう。人に言えない事情があるのでは?徹底調査が必要です」

 

北京の弁護士、謝燕益(しゃ えんえき)さんは、警察の発表した内容に疑問を呈しました。

 

北京の弁護士 謝燕益さん

「徐さんが拳銃を奪ったと警察は発表しましたが、不自然です。徐さんは老いた母親と3人の子供を連れていました。どんな理由で銃を奪い、公共の安全を脅かしたにせよ。事件に関与した警察官は故意の殺人の容疑があります」

 

屠夫さんは、市民が罪を犯せば法律の制裁を受けるべきだが、公権力の乱用は許されないと言います。さもないと、今度は誰が犠牲になるか分かりません。また屠夫さんは、弁護士費用などを含めて、徐さんの家族に訴訟援助をしたいと述べました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/05/a1195181.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

 

トップページへ